ウェブサイトが出来るまで その1
いつもハレリーのもぐり菓子をご愛顧いただき、ありがとうございます。イカ店長です。
ウェブサイトを昨年2021年11月に公開し、たくさんの方にご覧いただき、お褒めの言葉をいただきます。サイト中のキャラが動き始めたり、キャラデザインや文章が独特であったり、何よりハレリーさんらしいですね、とおっしゃっていただくことが多く、本当に制作してよかったと思っています。
と同時に
・どこに制作依頼されたのですか?(ご自身で制作?)
・いくらくらいかかったのですか?
・どのくらいの期間でできたのですか?
などなど、ウェブサイト制作の裏側について知りたいというニーズがあるように感じ、また、制作のプロセスを振り返ることで、ハレリーというブランドを改めて知っていただくことにもなると思い、制作に至る経緯や制作のプロセス、公開後について書いてみます。
その前にハレリーを簡単に紹介
ウェブサイトを作る経緯を語るうえで、ハレリーがどんなお店でどんな業態で商売をしてきたかを簡単に説明しますね。
ハレリーは創業1977年ハレ父とハレ母が始めました。店舗などはなく、小学校や保育園、官公庁や企業などいわゆる職域に出向いて、先生や職員さんや社員さんに向けて商品を販売する行商スタイルを40年以上にわたり続けています。ヤクルトさんをイメージすると分かりやすいかもです。実際に今でもヤクルトさんや保険屋さんとはいろいろな現場でご一緒します。
イベント等に出店し始めたのは2010年以降、私がハレリーに加わってから。
お取扱店さまに置いていただくようになったのもイベント等の露出でバイヤーさんに目がとまり、徐々に置いていただくお店が増えている感じです。
取り扱い商品は塩蔵や乾燥のわかめ、こんぶ、あたりめなどの乾物、かれーぴーなっつなどのお菓子類、ふりかけ、お味噌汁の素などなど、生産者さんや製造メーカーもしくは問屋さんを通じてバラで仕入れたものをハレリーにて手詰めでリパックし、ハレリーラベルを貼ってオリジナルブランドとしてお客様に提供しています。自社製造でないところはハレリーのひとつのポイントですね、ハレリーでリパックしているのでセレクトショップというのとも少し違うかもしれません。
ハレリーについてはまた改めて記事を書いていきます、膨らみ過ぎて終わる気がしませんので。
大きな変化は親父の引退とお袋の死
ウェブサイトがあった方がいいということはハレリーに私が加わった2010年当時には漠然と感じていました。自身で無料のオンラインショップを立ち上げようと試みたこともありましたが、当時の実質的な経営者であるハレ母が絶対的な存在でしたので、毎日の行商に追われ事務所内で作業は許されず、また外部委託するにしても自由にお金を動かす決裁権はなかったわけです。
カッコつけましたが、なによりもまだ漠然とした不安や曖昧なビジョンしかありませんでしたから、なにかをカタチにできるほどの計画などなかったのですけどね(笑)
そんな中、ハレ父が2019年3月に長年の糖尿病から足が壊疽し左足を切断することになり、突如外回りできなくなる、その半年後、父の退院直後にハレ母が2019年9月にわりかし急に引継ぎもないまま亡くなる。
というそこそこの一大イベントがありまして、経理も含め実質的な経営を握る(ハレ父は創業時から代表でしたが生粋の営業マンであり経営には無頓着)ことになり、様々なバタバタを経て(ここら辺のバタバタも改めて書きます)、少し落ち着いてきたころにハレリーの先について考えるわけです。
この時の悩みを振り返ってみると
・親父が外回りできなくなった分、売上落ちるじゃんどうしよう
・そもそも行商って業態自体、業界的には衰退方向しているどうしよう
・自社製造で独自商品作ってるとこすげー!うらやましい!うちはオリジナル商品ないしやだなー
さらにさらに、ここ10年の間にイベント出店をするようになり、少しずつ認知度があがってきていたように思うのですが、
「普段どこで買えるんですか?」
これをよく聞かれるんです。
でも、ハレリーは袋詰めの作業場だし、外観も何屋さんなのか分かりにくいし、なんなら近所の人はうちがなんの商売をしているか知らないと思う…という。
お取り扱い店さまもあるので紹介しますがそのお店を知っているとかでなければ、そんなに覚えていられないでしょうし…。
ようするに外にPRはするけど、リピーターを拾えていないザル営業だったのですね。
致命的ですね…。
で、とりあえず事務所を作業場ちっくから店舗ちっくに変えて、お客様が欲しいと思った時に買える場所を作ろうと、そこにリソースを投入しようと、そう考えたわけです。
安直だなぁ~(笑)
そんなこんなの矢先に新型ウイルスまん延が始まったわけです。それで人の出入りが減る、密を避けるとなると、あ、こりゃ実店舗ではなく、ウェブサイトとオンラインショップが先だなと…。
安直ですねぇ~(笑)
なので直接的なきっかけは新型ウイルスですが、実店舗の代わりに…というのが大きい理由でした。
どこに制作依頼をするのか
上記を踏まえ、実店舗にの代わりにウェブサイト制作をしていただくとして、
その他に抱えていた悩み、
・自社独自の商品がないけどじゃハレリーの強みってなんなの?
・行商スタイルが衰退していくなら新しいビジネスモデルを考えなきゃいけないんじゃないの?
・いやしかもハレリーって…おつまみ関係ないし…ハレリーって…
といった課題を解決すべく、ハレリーブランドの再構築(リブランディング)をサポートしていただけること、それに伴うデザインをしていただけること、あと屋号ね(笑)
話は少しさかのぼって、県外で大学生、サラリーマンとして10年以上過ごし新潟に戻ってきた当時、道の駅のお土産コーナーで雪室珈琲という商品を見かけまして…珈琲を熟成?雪室で?みたいなギャップというかインパクトに驚いたのと、他にも雪室で熟成した商品があって…越後雪室屋かぁすごいブランドだなぁと感心した覚えがありました。
なにがすごいかというと
・雪国において非生産的なハンデでしかない雪が付加価値として大きな武器になっていること
・生産者さんそれぞれでは個の力しかないんだけど雪室という共通項を作ることで数の力を生み出していること
http://www.yukimuroya.jp/index.shtml
いつかこんなすごい発想をする人たちとお仕事をしてみたいと漠然と考えていたことを思い出します。
で、ひょんなことから越後雪室屋というブランドをプロデュースされた会社の経営者さんが知人の知り合いにいるってことが分かり…知った当時はまだリブランディングをしよう考えるタイミングではなかったのですが、このタイミングで思い出して、伝手をたどって依頼してみたわけです。
と、ここまで書いてきてそこそこのボリュームになってしまったので、依頼した後、出来上がるまでのプロセスをまた別記事で書いていきたいと思います。